「去年海行ったんで、今年は山です。」 その3



パティット「どのくらいで着くの?」
麗「う〜ん・・・15分も歩けば」
パティット「そう・・・」
麗「危険地帯がいくつかあるみたいだけど・・・まぁ気をつけて歩けば」
パティット「え? 危険なの? 大丈夫なの?」
麗「足場が崩れ易い程度だから・・・大丈夫だよ」
パティット「足場か・・・・・・あの・・・おっぱいが邪魔で足下が見えないんだけど・・・・・・」
麗「う・・・・・・・・・ま、まぁ現場へ行ってみないことには・・・」
パティット「う、うん・・・・・・あ、あの・・・・・・手・・・手つなごう・・・ねぇ・・・・・・」
麗「え? うんいいよ」
パティット「はぁ・・・・・・なんか出てきそうだなぁ・・・・・・」
麗「昔は山賊とか出たって書いてあるけど・・・・・・・・・あ、変なこと言ったかな?」
パティット「・・・・・・ぁ・・・や、やっぱり・・・湖は・・・いいや・・・もどろう・・・・・・ねぇ・・・」
麗「・・・・・・別にいいけど・・・戻るの?」
パティット「だって・・・山賊って・・・・・・昔って・・・・・・今は・・・・・・・・・」
麗「今は山賊じゃなくて凶暴なモンスターが・・・って、そんな顔しないでよぉ」
パティット「やだぁ、死んじゃう、死んじゃうよぉ〜」
麗「大げさだなぁ・・・大丈夫だよ」
パティット「大丈夫なの? 大丈夫なら・・・いいけど・・・・・・」
麗「うん、へーきへー・・・」

ぷつん(切)

麗「き・・・・・・あぁ! 端末が!!」
パティット「きゃぁ!!! な、なに!? どーしたのぉ!!」
麗「・・・バッテリーが落ちた・・・」
パティット「だ、大丈夫だよねぇ、ねぇ・・・」
麗「・・・・・・大丈夫・・・って言いたいけど・・・マップデータはこの中なんだよねぇ・・・
なんで?どーして? FULLチャージだったのにぃ!?」

パティット「そんなぁ・・・やだよぉ・・・・・・ねぇ・・・大丈夫だよねぇ・・・ねぇ!」
麗「GPSは内蔵されてるから位置は解るけど・・・地図が無いと・・・・・・どうしよう?」
パティット「どうしようって・・・・・・・こんな所で迷子なんて・・・やだよぉ・・・」
麗「信号弾も無いし・・・あ、そうだ・・・・・・えい」

ぷしゅー・・・

麗「あ、あれ? 火炎弾撃ったのに・・・」
パティット「な、なにしたの?」
麗「信号弾の代わりに火炎弾打ち上げたんだけど・・・ダメみたい・・・」
パティット「と、とにかく・・・もどろうよぉ・・・・・・ぐすん・・・」
麗「・・・来た道覚えてる?」
パティット「え・・・えと・・・・・・どっち?」
麗「う〜ん・・・・・・困った・・・」



栄「・・・と言うわけで、この辺りは魔力やら何やらが相当制限されるようですね」
典「エネルギー系の攻撃は効果が薄くなるわ銃弾はまっすぐ飛ばないわ・・・」
秀「それでオリハルコン製ナイフって訳か・・・初めから言えっての」
壮「刃物は得意じゃないんだけどなぁ・・・」



麗「・・・川を探せば帰れるかも・・・」
パティット「って言われても・・・どこなのよー・・・・・・」
麗「それは大丈夫、100m先の会話も聞こえるから・・・・・・さしあたって向こうかな?」
パティット「早く行こうよ・・・はやくぅ」
麗「あ、あまり急に走り出すと・・・」
パティット「きゃあああ!!」
麗「すべって危ないよ・・・って、大丈夫?」
パティット「・・・早く言ってよ・・・・・・あ、おっぱいが服からこぼれちゃった・・・」
麗「上がってこられる? ムリなら下から行こうか?」
パティット「痛っ・・・足が・・・・・・この高さは上れないや・・・ごめん・・・」
ざざざざざ・・・すとん。
麗「うわぁ・・・痛そ・・・治るかな?」
パティット「このまま・・・帰れないなんてことないよね・・・・・・」
麗「そのうち探しに来てくれる事を祈ろう・・・はい、治ったよ」
パティット「・・・ありがと・・・・・・救助待ちか・・・・・・」
麗「果たして無事にいられるのか・・・あぁ、また口が滑った」
パティット「・・・・・・れーいちゃーん! やなこといわないでよー! ・・・・・・ぐすん・・・っく・・・」
麗「ごめんごめん・・・おぉ、僅かな血の臭いで早速お出ましだ」
パティット「・・・え・・・何が・・・・・・?」
麗「・・・ちょっと目閉じてて、すぐ終わる(と思う)から」
パティット「え? 何・・・怖いよぉ・・・」

○△◆×△×☆◆△×☆!!(あまり好ましくない音声)

麗「終わったよ〜・・・ちょっと手こずったけど」
パティット「あ・・・・・・あ・・・・・・・・」
麗「・・・・・・・・・耳もふさいだ方が良かったね」
パティット「こんなのやだよぉ・・・助けて・・・・・・」
麗「(消耗戦だなぁ・・・次はどうしよう?)・・・・・・お菓子食べる?」
パティット「あ・・・・・・うん・・・・・・(落ち着かなきゃ・・・落ち着かなきゃ・・・)」
麗「いっぱいあるよ〜」
パティット「じゃあ・・・これ・・・・・・」
麗「はい・・・・・・」

茂みの向こうで物音が。

パティット「や、何か・・・いるの!?」
麗「・・・・・・しっ、静かに・・・」
パティット「っ・・・・・・・・・」
麗「そこの陰に隠れて」
パティット「うん・・・あ・・・・・・」



秀「なんか居たか?」
壮「うんにゃ、気のせいだったみたい」



麗「もう大丈夫だよ」
パティット「・・・そう・・・・・・」
麗「とりあえず麓へ向かおう、歩ける?」
パティット「うん・・・でもその前に・・・・・・」
麗「の前に?」
パティット「おっぱいを服にしまわないと・・・・・・」
麗「あぁそうか、忘れてた」
パティット「・・・あ、のど乾いたから飲んじゃおうかな・・・ちょっと」
麗「便利だね、イロイロ・・・」
パティット「そういえば・・・自分のって全然飲んでなかったな・・・・・・よいしょ、っと・・・ん・・・んくっ・・・ごきゅっ・・・んっ・・・・・・」
麗「・・・・・・・・・・・・・・・ごくり」
パティット「・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・・・・ちょっと・・・イっちゃいそうかも・・・・・・」
麗「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ! ここでそんなことしたらまた何か・・・」
パティット「だ、だいじょうぶ・・・あとは服を着るだけ・・・・・・だよ・・・・・・」
麗「スゴイ根性だなぁ・・・」
パティット「あっ・・・はぁ・・・・・・っ・・・んっ・・・・・・・・・はぁぅ・・・い・・・イっちゃ・・・・・・っあ!!!」
麗「・・・・・・・・・・・・・・・・・はは・・・インキュバスとか出ないことを祈ろう・・・」
パティット「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・・・・ごめん・・・・・・我慢できなかった・・・」
麗「じゃあ行こうか・・・」





「そう言や他の方々は? おいてけぼりですか?」
せまひろ「らぐの連中はガードマンのバイトやってるんで」
「ほほう? どれくらいの収入が?」
せまひろ「さぁねぇ」
「しらんのかい」
せまひろ「大体あいつら主体でやってるから」
「なぁんだ・・・ウチの連中も外に出すかなぁ」
せまひろ「デカイ仕事はそう多くは無いからねぇ」
「いくつか流してあげようか?」
せまひろ「そんな忙しくしてくれなくていいから」
「忙しいの? いいねぇ」
せまひろ「忙しくはないが」
「なんだよ、あるだけいいじゃんよ、暇なんだよ、仕事くれよ」
せまひろ「じゃウチの掃除をしてください」
「よし、行けキャラメル」
キャラメル「はぁ・・・・・・掃除ですか?」
せまひろ「そう掃除。いろんな汁が飛び散ってて大変なのよ」
キャラメル「・・・じゃあ私よりも適任なのが居ると思いますけど」
せまひろ「増やして欲しくはないので」
キャラメル「セネターは?」
せまひろ「掃除には向いてない」
キャラメル「そうですか・・・って、論点がずれてる気が」
せまひろ「そして話は本編へ戻るのであった」














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