長め漫才 「雪山突撃隊」 その2



ロッジ内、休憩室の一角でパンフを読んでる一行。

団長「・・・ふーむ、やたらと無駄にひろいな」
キャラメル「夏場でも使えそうな設備ですねぇ」(右腕)
エクレア「で、どこ行くの? スキーするの?」(左腕)
プリン「あ、お風呂あるよ、一緒に入ろうよぉ」(背中)

東出「スキー場なのに温水プールやらトレーニングルームまであるんかい」
カステラ「多目的ホールとかまで」
団長「総合スポーツ施設って奴か・・・何もこんな雪山に造らんでも」
エクレア「とりあえず一回りしようよ」
団長「だね」



一方そのころ。

典「・・・ふつーリフトから板を落とすか?」
雅「いやはや、好奇心に駆られてつい・・・」
典「滑り落ちるに決まっとろーが」
雅「刺さると思ったんだよぉ、ずぶっと」
典「・・・はぁ〜・・・」(溜息)

優「あら〜・・・雅ちゃん、こんな変わり果てた姿になっちゃって・・・おねーさんかなしい・・・」
栄「雅さんのスノーボードですよ・・・やっぱり酔ってるでしょう?」
優「そんなことないわよぅ・・・あんた一人に戻ってから冷たくなってない?」
栄「そーですか? そんなことよりどーして板だけ滑って来たんでしょうねぇ?」
優「きけんなニオイがするわぁ〜・・・うふ」
栄「とか言ってたら、二人とも降りてきましたよ」
優「なんだ、つまんない・・・こらー、ただ落としたなんて言ったら承知しないぞー」
栄「・・・・・・やっぱり酔ってますよ、どこで飲んだんですか」

雅「できあがってるね」
典「変な風にな」

栄「助かりましたよ・・・どーにかしてください」
雅「ボクにはとても」
典「いつものお守りはどーした?」
栄「どーにもこーにも」



秀「へーっくしょーい!」
タルト「だいじょーぶ?」
秀「おぅ・・・よしよし、あとは天井を仕上げるだけか」
麗「本格的だねぇ」
タルト「でっかーい・・・」
秀「雪のブロックに傾斜を付けてこう積み上げる」
ずんずんずんずんずん・・・
秀「崩れないようにがっちり固定」
ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、・・・
秀「途中で水をかけながらやればがっちり固まるぞ」
タルト「とけないの?」
秀「気温によりけりだけど・・・で、最後は要石ならぬ要雪で天井を固定」
ぎゅう。

タルト「おぉ〜・・・」
麗「すごーい・・・アラスカみたい」
秀「向こうのはもっと頑丈だけどな・・・後は中をきれいにして干し草でも敷けば完成」



栄「・・・なんてな事になってますよ、きっと」
典「なるほど・・・」
雅「う〜ん・・・なんて言ってたら居ないし!」
栄「ったく、ふらふらと落ち着きのない」
雅「あ・・・リフト前でもめている・・・」

係員「・・・えーと、ですから、申し訳ありませんが、酔われている方の利用はお断りしているんですよ」
優「んじゃーなによ、この私が酔っているとでも?」
係員「・・・えぇ」
優「むぅ〜・・・」
係員「お引き取りください、おねがいします」
優「やだ」
係員「ぅわ〜ん・・・」

雅「ちょ・・・ちょっとお姉ちゃんてば」
ぐいっ!
優「あにすんのよぉ・・・横暴な職員と討論してるんだから邪魔しないでよぉ」
雅「はいはい、また後でしようね〜・・・」
栄「すみませんすみません、飲まなければいい人なんです・・・」
係員「注意してくださいね〜」
典「どうもお騒がせしました・・・」
優「はなせぇ〜!」



優「うぬぅ・・・ひとを見かけだけで判断するとは・・・」
雅「お姉ちゃんが飲むからでしょー・・・どこで飲んだのよぉ」
栄「そこですよ、どこで飲んだのか」
ばさ。(脱)
典「うぉ・・・ゆ、優さ」
優「・・・リフトが使えないなら飛んでやる〜」
ばさ。(翼)
雅「げ」
わざ:そらをとぶ。
優「わははー」
栄「・・・行ってしまった・・・」
典「追いかける・・・のか?」















戻る