〜Rainy Tail〜
作・胃の中の蛙
――夢を見ました。小さいころの夢。理由は忘れちゃったけど、泣いていた私をいろんな手で笑わせようとしてくれた男の子がいました。
「よーし!ならコレは、どうだっ!」『あははっ!!変なカオー!』
その日から彼とはずっと一緒に育ってきました。これからもずっと変わらずに一緒でいられると思っていたけれど、中学生、そして高校生になって彼への思いが深くなっていくのを感じ始めて、ずっと同じではいられないのだと思うようになりました。だから、私は…――
+
「ちょっと、洒落になってねぇよこの雨!」
『あーん、待ってよしゅーちゃあん!!』
どしゃ降りの中、走っている二人組の少年と少女。少年の名はシュウゴ。学校では中程度の成績で運動神経も普通。ルックスは中の上というところの平凡な少年(犬耳)だ。その後ろをついていくように走る少女はファム。シュウゴとは幼なじみでポニーテールの似合う活発な少女(馬耳)だ。二人は下校途中でどしゃ降りにあい、自分たちの家に向かって走っていたのだ。
「ふい〜、やっと着いたぜ。ただいま〜!って言っても…」
『おかえり。』
後ろを振り向くとファムがにっこり笑っていた。水滴のついた頬や髪、ぺったりと肌に張り付いた制服、それによってより存在が強調された大きな胸に思わずドキッとしてしまうシュウゴ。
「そ、そうだよなお前もいたんだよな。と、とりあえずシャワー使え、風邪引くぞ。」
『うん、ありがと私終ったら次しゅーちゃん入ってね。しゅーちゃんも油断してると風邪引くんだから。』
少し前かがみになって子供に教えるように話すファム。それによって彼女の爆乳がぷるぷると揺れる。
「あーもぉっ!さっさと行って来いっての!!」
『きゃっ!?しゅーちゃん押さないでよぅ。』
顔を真っ赤にして慌てながらファムを脱衣所に追い立てるシュウゴ。脱衣所の戸を閉めた後、ほっと息をつく。
「ったく、あいつわかってやってんのかな?」
なんとか胸の鼓動を落ち着けようとするシュウゴ。だが、今ファムと二人っきりという状況がそれを阻む。二人の両親は福引で当たった海外旅行に親たち4人だけで行ってしまった。そこで、隣の家で同じく一人きりのファムと半同棲状態になっていたのだ。友達からは色々からかわれたが、長年一緒だから間違いなんて起こるはずもないとたかをくくっていた。だがそれが甘かった。そんなに意識してなかったが、ここ数年でファムの体が思い切り成長しているのを認識してしまったため、悶々とする羽目になったのだ。小学生のときはぺたんこだった胸が今では二の腕を覆い尽くすほどに成長したことに戸惑うことなんかしょっちゅう。しまいには未だ見ぬファムの痴態を夢に見て夢精してしまったほどだ。だがそれを理由にファムを遠ざけるわけにもいかず堂々巡りを繰り返していた。
「ええいっ!何をやってんだ俺は…。あいつと二人っきりなんて今までもあったじゃねぇか。」
自分に必死で言い聞かせるが早鐘のように打つ心臓の鼓動は落ち着かない。気晴らしにスポーツタオルで濡れた髪を拭きながら自分の部屋に上がっていく。
(でも、これからあいつにどう接していけばいいんだろう?確かにあいつは大切だけど…ずっとただの幼なじみでいるんだって思ってたのに…。)
初めて抱くファムへの感情。無論この感情が何なのか、わかっているがそれを口にすることにためらいがあった。
「どうしたらいいんだよ、俺…。」
天井を見上げ、シュウゴが悩んでいると
『しゅーちゃん、シャワー終わったよ。浴びてきなよ〜。』
ファムが部屋に入ってくる。
「ああ、わかった、よ…。」
入ってきたファムの方に顔を向けて、その姿に仰天した。
「うjdrがwrてjらwrwpgたjwうおうわぽpがpkをplmかcなmおdふじこfあtらw〜〜ッ!!!!」
『どうしたの?そんなに驚いて…。』
「じ、自分の格好見てから言え!」
きょとんとするファムを指差してまくしたてるシュウゴ。ファムはいわゆる裸Yシャツという格好をしていた。下着も濡れていたので脱いでいたがそのために結構危険な状態だった。おまけに胸の分だけシャツの面積がとられているためよけい危険になっていた。
『今さら何言ってるの、しゅーちゃん。私達一緒にお風呂にも入ったことあるじゃない?』
「ガキの頃とは違うんだよ!そんなカッコでいると…お、襲っちまうぞ!」
(よし、これならコイツも…)
『いいよ…。』
「へ?」
予想外の反応に今度はシュウゴがキョトンとしてしまう。
『いいよ、私しゅーちゃんになら…』
「ば、馬鹿言ってんなよ!お前何言ってるのかわかって…」
『わかってるもん。私だってもう子供じゃないんだもの、襲うってことはしゅーちゃんと…え、えっちするってことでしょ?なら、私はいいよ。しゅーちゃんなら、大好きなしゅーちゃんならいいの。』
いつの間にか涙をぽろぽろ零しながら自分の想いをぶつけるファムの姿に、シュウゴは頭をハンマーで殴られたみたいな衝撃を受けたように感じた。そして…
ぽふっ
考えるより先にファムを抱きしめていた。
『えっ?』
「もういい、泣くな。」
『しゅーちゃん?』
「襲うって言ったのは、嘘だ。ホントは最近、お前と一緒にいてドキドキしっぱなしで理性が保てなくなるのが怖かったから…傷つけたくなかったんだ。ずっと前から、お前に惚れてたんだって気づいちまったから。」
『しゅーちゃ…ふ、むぅっ!?』
いきなりファムの唇を奪うシュウゴ。最初は唇を触れあわすだけのものだったが、シュウゴが舌先でファムの唇をつつくとファムはそれをすんなり受け入れた。
『あ、ふちゅ…んむ、ちゅ、くちゅ…ん、んっ!んっ!ん〜っ!!ぷ…ふ、ぁ…』
ファムの体がピクンとしたのを合図に唇を離した。
「これが…俺の気持ち、だ。」
少しぽーっとした表情でシュウゴは自分の想いを告げる。ファムは似たような表情で、しかしまた涙を零しながら
『ずるいよ、しゅーちゃん…。そんなふうにされたら、止まらなくなっちゃうよ。』
すると今度はファムの方からキスをしかけ、シュウゴが受け止める。
『ん…ふ、んぅ…しゅーちゃ、ん…ちゅ…。』
「ファム…む、ふぅ、ちゅ…ファム!」
そうして二人は何度も貪るようなキスを交わす。雨はいよいよ激しさを増してきていた。
+
何度目かのキスの後、シュウゴはファムをベッドに押し倒していた。そしてゆっくりと一枚きりのシャツを脱がしていく。
『や、恥ずかしいよ…。』
唐突にファムが胸元を隠す。
「なんで?」
『だって、私おっぱい大きすぎるから…嫌じゃない?』
「いまさら何言ってんだ、嫌なわけないだろ?さっきだってそのおっぱいで何度ドキドキしたか…。」
『ほんと?よかったぁ…』
「いいか?」
『うん…。』
隠そうとして、それでもその豊満な双丘を隠しきれない両腕をすっとほどく。シャツのボタンを最後まで外すとシュウゴの目の前には幼いころから大分変わった、生まれたままのファムの姿がそこにあった。
「綺麗だ…。」
『嬉しいな、しゅーちゃんに言ってもらうと…。』
ファムがくすりと笑う。シュウゴはファムの豊かすぎる胸の片方に手を伸ばす。そして下乳の部分をやわやわと揉み始める。
『…ふ、ぅ…は…あっ!…んんっ…』
「どうだ?」
『う、ん…なんかピリピリってして、ふぁ…変な感じ。』
「そうか…よし!」
片側の下乳を揉みながらもう片方の乳首に向けて顔を近づける。そして、そっと舌先を這わせる。
『んあっ!?…ふ、あん…ぅうん…ゃぁは…』
シュウゴの愛撫に身を任せながらファムは次第に表情を緩ませ、甘い声を発し始める。するとシュウゴは空いている手を下腹部に伸ばし、すこしばかりの茂みに覆われたファムの大事な所に触れる。
『あぁっ!?しゅーちゃんそこは…っ』
「三箇所同時にいくぞ。」
シュウゴが両手と口をせわしなく動かしだす。胸は丸み全体を優しく揉み始め、乳首を吸っている口は歯を立てて歯先でショリショリと優しくこすり始めた。そして秘所に触れた手はぷっくりと膨れた肉芽を探り当てていた。そしてくりくりと弄りだす。
『あ、ああぁぁぁんっ!?ゃ…なに?体中に電気が走ってるみた…ひゃんっ!』
突然の感覚にファムは驚き、そして快感に悶える。
『しゅーちゃん…あ、らめ、そこはらめへぇっ!駄目っ、何かきちゃう。来ちゃうきひゃうぅっ!!』
ぷしゃああぁぁぁ…
いきなりファムは弓なりに身体をしならせて、潮を吹いてビクビク痙攣しながらぐったりとしてしまった。そして恍惚の表情で笑っていた。
『しゅーちゃ…わたひ、トんじゃったぁ。すごすぎて真っ白で…気持ちよかったよぅ。でも、もっと欲しい。もっと…愛してぇ…。』
その表情がかわいすぎて、シュウゴの股間で愚息がいきり起って今にも爆発しそうだった。すっとズボンから限界まで張り詰めた怒張を取り出す。
『す、すごいぃ…こんなおっきいのが、これから私のナカにはいるの?』
ファムの視線にシュウゴの怒張はぴくぴくと震える。
「そろそろ、大丈夫か?」
『うん、いいよしゅーちゃん…来て。』
+
怒張の先を秘所の先に当てる。そこはこれ以上ないほどにドロドロに潤んでいて、少し腰を沈めると‘くちゅり’と音がした。
『ひゃ、う…入って、くるよぅ。』
自然とシーツを握る手に力がこもるファム。
「力を抜いて…。そしたら入りやすくなるから…。」
シュウゴの言葉に徐々に体の力を抜くファム。それに続くように少しずつ怒張を秘所に沈めていく。
『んぃ…あ、入ってくるよしゅーちゃんっ!あ…』
シュウゴは徐々に怒張を包んでいくファムの温かい肉の感触にすぐにイッてしまいそうになる。だが、ギリギリの線で堪えながら進んで行き、ついにファムの純潔の証に辿り着いた。そして…
「ふっ!」
何の予告もなしに膜を突破した。
『くはぁっ!いた、痛ぁッ!』
「ファム…痛いなら、やめるぞ?」
キツめの膣内から来る猛烈な快楽に抗いながらファムを気遣うシュウゴ。そんな彼にファムは痛々しい笑顔で返す。
『だいじょうぶ、だよ…大丈夫だから。証をちょうだい。しゅーちゃんの気持ち、全部ちょうだい!』
シュウゴは意を決してゆっくりと挿送を開始して、徐々にそのリズムを早めていく。
『が、あ…あぁっ!ふあぁっ、んあんっ!!しゅ…ちゃ…。』
「ファ、ム…好きだ、ファム。」
挿送しながらファムにキスをする。ファムも痛みをこらえながら賢明にキスを返してくる。
『ん…あぁ、あ…ふあぁん、あっ!』
挿送を開始して30秒ほどたち、次第にファムの喘ぐ声が安堵と快楽のこもったものに変わっていく。
「ファム、ファムっ…!!」
『しゅーちゃんっ…いいよ。だんだん気持ちよくなってくるのぉっ!!』
いつしか二人の交わりから出る水音が雨音に紛れて響く。次第に二人は昂ぶっていく。
『しゅーちゃんっ、来るっ!何か来るぅっ!!』
「俺も、もうだめだ。出るっ…!!」
『いいよぉ…ナカに、ちょうだい。しゅーちゃんを私にちょうだいっ!』
「ファムーーーーーーーっ!!」
シュウゴはラストスパートで腰を打ちつける。そして…
『んあんっ、ああ〜〜……っ!!』
どくっどぴゅるぅるっびゅっびゅるるるっびゅっびゅ…
ぷしゃああぁぁぁっ…
シュウゴは身体を震わせてファムの胎内に白濁をたたきつけた。ファムも潮を吹きながら激しく身を震わせて絶頂に達していた。
『は、ぁ…ん…しゅ、うちゃぁん…好き。』
「俺も…だ、ファム。」
雨音を聞きながら、唇だけのキスを二人はずっと繰り返していた。
+
一ヵ月後
古典の授業。教室にシュウゴの姿はない。
「おい、サーヴェン。シュウゴは?」
「おおかたファムちゃんとニャンニャンしてるんじゃねぇか?」
「ニャンニャンて…古い言葉知ってンな(汗。くそう…バカップルめ。今日の昼は絶対おごらせてやる。」
同時刻・屋上
「駄目だ、出るっ!!」
どくっびゅぅっびゅっびゅるるるっびゅっびゅびゅっぶびゅっ…
『んあんっ!?また、いっぱい出たね〜。』
青空の下で出した白濁は、怒張を包み込んでいたファムの爆乳を白く汚していた。ついでに乳首の先からは白い液体が漏れていた。
「母乳が出るのってすげぇな。今度乳首でイッたらぴゅぴゅ〜って勢いよく出るかもな。」
『だって…えっちの度にしゅーちゃん膣内に出すんだもん。おかげで私のおっぱいすっかりえっちになっちゃったよ。』
胸についた白濁をふき取りながら、頬をぷぅと膨らませるファム。
『責任、とってくれるよね?』
ファムの仕草がとてもかわいく思えて、シュウゴは突然ファムを思いきり抱きしめる。
『ひゃうっ!?しゅーちゃん?』
「もちろんだ…。」
『え?』
「必ず幸せになるんだ、二人で。…ずっと一緒だ、ファム。」
『しゅーちゃ……ぐすっ…うんっ、約束よ!』
そう言って二人は誓いのキスを交わした。
快晴の空の下、二人の道は始まったばかりだ。
―劇終―