戦え!ばぐれんじゃー ―史上最強の乳―

アナザーエピソード

著・胃の中の蛙

 

 我々の暮らす美しき地球。その地球は今、未だかつてない危機にさらされていた。突如現れた謎の敵・第十三魔界人は地球中の美女を魔王ハラスメントV世の肉奴隷にすべく攻撃を開始した。だが、この未曾有の危機に対し敢然と立ち向かう5人の超乳ケモノ美少女達がいた。その名は【超乳戦隊ばぐれんじゃー】。彼女らの活躍により、第十三魔界人の地球侵略はなんとか日本で食い止められていたのである。しかし、忘れてはならない。彼女達の活躍の裏で少しひどい目にあっているものがいることを――。

魔王城・謁見の間。ここには、魔王軍実働部隊隊長のディース大佐と宰相であるカルツ老人、そして第十三魔界人を統べる魔王アウラ・ディ・ハラスメントV世がいるのみだった。もっとも、厳密に言えばV世自身はこの場にはいなかった。謁見の間に設置された大型幻影モニターに紅い三つ目を持った影として映っている。魔王は決して配下に姿を見せず、このモニターで将軍達に命令を下していたのだ。

《ディース、表をあげよ。》

「は…。」

V世の眼前に跪いて控えていたディースはおそるおそる顔を上げた。その顔には出てはいなかったが心のうちには畏怖の感情がわきあがり、少々汗もかいていた。それもそのはず、ばぐれんじゃーに敗退すること十数回。いまだ地球どころか日本人女性の肉奴隷化すら満足に成功できていなかった。役立たずのレッテルが貼られるには十分すぎる理由だ。ディースはこれから自分に起こることが想像しただけで身震いを覚えた。

《さて、ディースよ。お前は何故に此処に呼ばれたかわかっておるな?》

「は…はい。度重なる作戦失敗。指揮官としては無能の証明にございます。ですが陛下、われらにはむかうばぐれんじゃーが予想以上に手強く…」

《言い訳はよい。作戦の状況は我も幻影モニターで見ておる。お前がよくやっているのは我とてよくわかっているつもりだ。》

「は…ありがたきお言葉にございます。」

いたわりの言葉に申し訳なさそうにうなだれるディース。そんな彼女を魔王は暗い感情を秘めた目で見つめていた。そして…

《だがなディースよ、こうも作戦が失敗してはわが軍の指揮にも影響が及ぶ。作戦成功の為に尽力しておるお前だが何かしらの罰を与えねばならぬのはわかるな?》

ほっとしていたディースは投げかけられた言葉にビクリと身を震わせた。内心恐怖を覚えながらそれでも、ディースは指揮官としての表情を崩さず神妙に答えた。

「は、ここに呼ばれたときより既に覚悟しておりました。なんなりと罰をお与え下さい。」

ディースの言葉にモニターに写る三つ目はニタリと酷薄そうな笑みを浮かべた。

《そうか、ならばさっそくだ。カルツ、アレを。》

「はい、陛下。」

モニターのそばに控えていた小柄な宰相は侍従に何かを載せた盆を持ってこさせるとその上に載った何かをディースに手渡した。それは黒の皮地に紫色の小さな宝石をとりつけたチョーカーだった。

「陛下、これは?」

《それを付けてみよ。》

ディースは言われるがままにチョーカーを首にはめた。するとディースの体からどんどん魔力がチョーカーに奪われていく。

「うっ!?ち、力が…陛下これは?」

《それがお前に課す罰の第一段階だ。これによりお前の力は地球人の女と大して変わらぬレベルまで落とされる。》

「地球人と同じ……。」

地球人と同レベルに堕ちるのはディースにとって恥ではあったが十分予想範囲内だった。だが、

「第一段階ということは、これで終わりではないので…?」

《当たり前であろう。力を奪うだけではたいした罰ではない。お前には余興にて我を楽しませる罰を与える。》

(魔王様を楽しませる…?というと…)

ディースの脳裏に一つの答えが浮かぶ。

「私に夜伽をしろとおっしゃるので?」

《答えとしては近いな…。まぁ、それは後になれば分かることだ。せいぜい楽しませろよ?ディース。》

指をはじく音が響くとディースの足元の床が割れ、暗い深淵が口を空けていた。

「な――!?」

奈落に落とされて、ディースは意識を失った。

「ん……」

頬に当たる水滴でディースは意識を取り戻した。周りを見回すとそこは彼女も知らない暗い部屋だった。窓もなく、松明の明かりのみが部屋を照らしていた。

「ここは、一体…?」

自分の知らない場所に落とされて不安にかられるディース。ふと自分の状態を確かめると――

「なっ――!?」

なんといつの間に服を脱がされたのか、彼女は生まれたままの姿だった。付けているのはあのチョーカーのみで、130センチ以上あるバストや鍛えている割に大きくて内心気にしているヒップ、うっすらと柔毛の生えた秘所までも丸見えだった。

《やっと目覚めたかディース》

「な、な、な、なぁっ!?」

突然部屋に響いた魔王の声に驚いたのかディースはしどろもどろになっていた。

《ふふふ、お前でもそのように可愛らしく驚けるのだな。それに…お前の裸体の美しいことよ。その乳肉を見たいと幾度思ったことか。それに齢のわりに幼い下腹の茂みもまた良し。》

賞賛されたものの見られている恥ずかしさにディースは思わず隠そうとする。だが秘所はともかくその巨大な胸は隠しきれるものではない。

《今回我が直に味わえないのは少し残念だがな。お前の痴態で存分に楽しませてもらおう。》

鈍い音とともに部屋の壁が動いてそこから通路が現れる。そこから現れたのは

「ひぃ……!」

それは触手生物だった。体中から生えた無数の触手、先端を様々な形に変化させたそれは生きた拷問器具だった。

《魔術研究部門に作らせた我がペットだ。魔力を通すことで我と感覚をリンクしている。いわば我の分身だな。》

 ディースはなかば呆然として目の前でうごめく触手を見ていた。

「まさか魔王様、私の罰とは…」

《無論、そいつと交わることで我を楽しませるのだ。ゆけ!》

魔王の命令により触手生物が動き出した。そして触手を何本か使いディースの四肢を拘束する。ディースは抵抗するものの地球人女性レベルにまで力が落ちたディースには絡みつく触手をどうにかすることは不可能だった。

「や、やめろ、やめ…あっ!な、何?体が…熱くなって…ふ、うぅ…」

突然の体の火照りに戸惑うディース。実は生物が分泌する体液は他の生物、特に女にとっては強力な媚薬になるのだ。拘束された四肢の皮膚から体液がすばやくディースの肉体に浸透し、徐々に快楽を増していく。他の触手もディースの体のあちこちを愛撫し始めた。

「や、やめろ…触るな、触るなぁ。触られると体が熱く、熱くなるぅ。ひゃはぁっ!?」

数本の触手がディースの大きな胸を撫で回す。特に触手が乳首に当たるとディースはいっそう高く甘い声を発してしまう。

「やめて、乳首は…乳首触られると、ひゃうっ!あ、あんっあぁんっ!」

乳首が感じるとわかったのか胸を嬲っていた触手は乳首を重点的に責め始めた。ある触手は乳首を弾くように撫で、またある触手は乳首を乳房に埋めるように押し込む。多種多様な刺激にディースは己の立場も忘れ、くねくねと身悶え始めた。

「ああぁっ、だめぇ…。乳首そんなにそんなにいじられたら、あっああぁんっ‼き、気持ち…気持ちよ、くんんっ…!」

撫でてばかりも飽きたのか触手たちはまた違った責めを開始した。ある触手はディースの巨大な乳房に巻きつき少し絞めていく。それにより綺麗な釣鐘型だった彼女の乳房は次第に歪なひょうたん型になっていく。

「あふうぅぅっ!?む、胸が…絞り上げられてる。く、苦し…でも、胸絞られてると胸から頭に電気が走って、ふあはぁんっ!」

今度は別の触手が先端を吸盤上に変化させてディースの乳首に貼りつき、猛烈に吸いだした。

「あひゃあぁぁっ!?だめぇっ、乳首吸わないでぇっ!気持ちよすぎるうぅっ‼あっあっあぁぁっ、んくうぅっ‼気持ち…いいっ気持ちい、んぐぅっ!?」

ディースが快楽の波に喘いでいると、余っていた触手がいきなりディースの口腔を侵略してきた。あわせて3本もの軟体性の触手がうねうねと口腔内を蠢いている。

びゅっびゅくっびゅくくっ…

「ふぐっふぅふん!?」

口内に侵入するやいないや触手たちディースの口内に白濁した体液を放った。舌を抑えられていたディースはその体液を飲み込むしかなかった。

「んぐっぐ…ごきゅ、ごくっ、ごきゅっ、こくっ…」

(何だこの不思議な味は?)

吐き出される体液にディースが不思議がっていると変化が起こった。

(胸が、むずむずする!?)

胸の奥から何かせりあがるような感覚を覚え始めた。

「んぐっぐっふぐぐぅっ!?」

(なに…?何かが乳首に、集まってくるぅ…。)

未知の感覚に不安がるディースだが触手による責めがその時を迎えさせようと一気に動き出す。

ずぷぅっ、じゅぶぷっ…

「ふぐうぅっ!!あぐうぅふっ!?」

(しょ、触手が膣に膣に入って…ああっ!?ちょ、そこは違…あひぃっ!?)

触手が膣にそして肛門にまで押し入ってきたのだ。だが、これまでの責めで既にディースの秘所はぐちょぐちょに濡れており、尻穴ですら濡らして触手の侵入をたやすくしていた。

ずぷっ、ずくんっ、じゅくっ、じゅっぷ、ぐぷんっ…

「ぷぁっ…だ、だめぇ!それ以上突かれたら、来るっ!何か来ちゃううぅっ!!」

それを合図にディースの両乳房はぶるぶるっと震えたかと思うと

ぶぴゅううぅぅぅぅぅぅっ、ぴゅううぅぅぅぅぅっ…

乳首から盛大にミルクを噴出した。

「あはぁぁぁっ!?私の胸から、ミルク出てるぅ…。あぐっ!ら、らめぇ…ミルク吸わないでぇ。」

とめどなく溢れ出るミルクを乳房にはりついた触手が吸い上げていく。その度にディースの身体を快感の電流が駆け抜ける。また、秘所と肛門に入っている触手達は休むことなくディースの胎内を突き上げる。

「だ、だめぇ…もうだめでしゅ魔王しゃまぁ。狂ってしまいまひゅう。あ、らめぇ〜。あっあっあんっあんっあんんっ!!」

快楽に屈し始め、ディースは無意識に腰を振って自ら快楽を貪りだした。それに答えるように彼女を責める触手の数が増えた。

じゅっ、じゅぶぶぷうぅっ!!

「ぐひいいぃぃぃんっ!?は、入ってく…私の膣に、いっぱい触手が入ってくるぅっ!」

膣内で擦れあいながらずんずんとディースの膣内を突き上げる触手。入っている部分は次第に硬度を増し、最大限に勃起した男のモノよりも硬くなった。そして最後に残った触手の一本がクリトリスを吸い上げ始めた。

「あひいぃぃっ!膣内でゴリゴリってこすれて…クリトリス吸われて気持ちいいぃぃっ!!」

母乳を噴き快感に悶え狂いながらディースはいよいよ絶頂を迎えようとしていた。

「ああひんっひんっあひいぃぃんっ、らめ気持ちいすぎるうぅぅっ!!オマ○コもけちゅ穴もおぉぉっ!!狂う、狂うぅっ!!」

ずぷうぅっずぶぶじゅう、じゅるるるる…、ぐちゅっぐちゅうぅっ、ぐぼっぐぶうぅっ…

「ら、らめ…。もう耐えられないぃ…イク、いくぐふうぅぅっ!!ぐ、ぐぶふぶううぅぅっ…!!」

全身を犯され続けてディースは快楽で思考能力が低下していく。

(もう…だめぇ…いくぅ…イックウウウゥゥゥゥッ!!)

ビュクッビュクッびゅくびゅびゅっぶりゅううぅぅぅ…

ぷっしゃああぁぁぁぁ、ぴゅぴゅうううぅぅぅぅ

「ふぐぉぶぐっうぐおごぉぉぉっっ!!!」

びくびくと全身を激しく痙攣させてディースは絶頂を迎えた。その肢体は触手の出す白濁とディース自身が出した母乳と潮にまみれてドロドロになった。

「ふぁ…あ…ぁあっ…んっ…」

縛り上げられたまま絶頂の余韻を感じながら、ディースはこれで終わったとホッとしていた。だが…

じゅぷうぅっ!

「くひいぃんっ!?な、なんで!?」

《我を侮るなよディース。我も我のペットもその気になればずっとお前を犯し続けられるのだ。さぁ第2ラウンドといこうか?》

「そ、そんな…ひぐうぅっおぶっふぶぅっ!!! 」

再び触手がディースの全身を嬲り始める。快楽にさらされながらディースの脳裏には一つの思いが浮上してくる。

(おのれ、ばぐれんじゃー!次こそは貴様らに目にもの…ああっだめぇ、気持ちいひいぃっ!!)

「ふはぁ、あひゃあぁぁんっ!!」

ディースは二度目の軽い絶頂にまた全身を震わせていた。

そのころ、

「「「「「へっくちっ!!」」」」」

ばぐれんじゃー…エルザ、パティット、ルーニィ、キャルー、ココロンの五人は別々の場所にいながら同じタイミングでくしゃみをしていた。

(((((誰かが噂してる?)))))

同じことを考えて

(管理人さんかな?)

(ジーカーさんだったらいーなー☆)

(ノイエスくんだねきっと!)

(ガレードさん…ぽ…)

 (…誰でしょう?)

それぞれ違う対象を考えていた。この日、日本は平和だった。

―劇終―