3/14。 商人魂に感服する日。 青嵐学園初等部、2−C。 昼休み。 (麗)「ただいまー」 講師の仕事を終えた麗が戻ってきました。 両手に紙袋をさげています。 (鳳)「おかえりー・・・何それ?」 学園祭でシンデレラを演じた子です。 ・・・憶えてる? ひょいと麗の袋を覗き込みます。 (鳳)「うわぁ、おかしばっかり」 『おかし』の単語にクラス中の視線が集中しました。 (土方)「流石小学生だな、反応の仕方が違う」 (佐々木)「・・・麗チャン、どーするの? これ」 (麗)「その辺置いといて・・・ありがとね」 土方と佐々木が抱えてきた段ボールを置いて行ってしまうと、途端に麗の周りに人垣が。 (鳳)「どしたの? これ」 (麗)「あー・・・ホワイトデーだとかどうとかで・・・」 (南)「へぇ〜・・・すごいね」 (一同)「いいなぁ〜・・・」 (麗)「・・・一人一つずつあげるよ、こんなに処理できないし」 (一同)「いえ〜!!」 (鳳)「うらやましいなぁ、知り合いにかっこいい人が沢山いて」 (麗)「いきなり何を・・・」 (鳳)「今度紹介してよ」 (麗)「・・・別にいいけど・・・」 (鳳)「やったぁ」 ところ変わって図書館、司書室。 いつものメンバーで。 (火野)「はぁ〜・・・美人は辛いわぁ〜」 麗に勝るとも劣らないプレゼントを前に、一人で浮かれてます。 (沖田)「案外モテるんですね」 (火野)「失礼ね、『知的な女』がモテるのは一種の法則よ」 (華)「バレンタインの時はすごく冷めてたのに・・・」 (火野)「え〜と、段ボール5つか・・・今年こそ負けらんないわ! 後よろしく!」 箱の数を確認して走り去っていきました。 (華)「無視、か・・・」 (沖田)「毎年保健の先生と勝負してるみたいだけど・・・そうそう、これ」 (華)「あ、ありがと・・・ごめんね、変なチョコで」 (沖田)「いいよ、気にしてないから」 (華)「今度からまともなやつあげるね」 んで。 (雅)「はぅ・・・」 ミルクプリン片手に浸ってます。 (壮)「・・・手作り?」 (典)「そう言えばそうなる」 (秀)「やるねぇ」 (典)「よくわからんのだが・・・何故今日に限って俺が作るんだ?」 間。 (壮)「・・・だってさ」 (秀)「いや、何か期待するのが間違いだろうよ」 (栄)「信じ切ってますよ、雅さん」 (秀)「ほっとこう」 (壮)「うん」 (栄)「そうだ、団長は?」 (壮)「昼過ぎから居ないね、どこほっつきあるってんだか」 (典)「・・・・・・わからん」 続く。
(キャラメル)「ご主人様ぁ〜・・・」
|