やっと一段落。 〜前回までのお話し〜 タルトの騒動が収まったと思いきや、今度はサブレが拗ねてしまいました。 団長がリビングから飛び出していったサブレを探し回っています。 (団長)「サブレやーい・・・出ておいでー」 自室のレーダーで探そうにも生身なので反応しません。 片っ端から部屋を覗き歩く団長。 (団長)「・・・らちがあかん」 懐から何やら取り出しまして。 (団長)「今週のび○くりど○きりメカー・・・みつけるぞぅX、プロフェッショナルエディション!」 怪しげな象の形をした機械を廊下に置きます。 (団長)「ターゲット、サブレ・・・ポチっとな」 目がびこーんと光り、みつけるぞぅXとやらはすんごい速さで駆け抜けていきました。 (団長)「・・・・・・さて」 そんな中、リビングではタルトが今日の出来事をお話ししてます。 (タルト)「それでねー、たるとのおじーちゃんとおはなししてきたの」 (雅)「へぇー、良かったね」 (タ)「うん」 バレないようにした団長の事など知る由もなく、全部喋ってしまいました。 (優)「・・・何も隠す必要ないじゃないの」 (秀)「むしろ見てみたかったな」 (壮)「だんちょの悪い癖だよね、変に深読みするの」 と、庭から何やら悲鳴のような声が聞こえてきました。 (サブレ)「ぅあ゛〜ん! くるなぁ!」 (壮)「・・・みつけるぞぅXだ」 (秀)「怯えまくってるぞ、サブレ」 見れば、サブレがみつけるぞぅXに追いかけられていました。 同じところをぐるぐると回っています。 (壮)「バターになりそうだな」 (サ)「あっ!!」 しつこく追い回すみつけるぞぅXに気を取られて転んでしまいました。 みつけるぞぅXがすかさず飛びかってきます。 (サ)「やぁっ!!」 身を守るべく手を挙げると同時に、サブレの周りに水のバリアが現れました。 そのまま突っ込んだみつけるぞぅXは電気系統がショートしたのか、煙を噴いて動かなくなってしまいました。 (秀)「・・・見たか? 今の」 (優)「うん」 (タ)「まほう?」 (壮)「多分ね」 (雅)「あっ、サブレちゃん!」 初めての魔法で力を使い果たしたのか、サブレはその場に倒れ込んでしまいました。 (団長)「・・・ブレ・・・サブレ!・・・」 (サ)「・・・ん・・・だんちょー・・・・・・」 (団長)「大丈夫か?」 ベッドの上に起きあがり、団長に飛びつくサブレ。 (サ)「うぁーん! こわかったよー!」 泣きじゃくるサブレ。 何かに気付いたように団長から離れました。 (団長)「ごめんな、今度は一緒に連れてってやるから」 (サ)「・・・ばかっていってごめんなさい」 (団長)「よしよし、いい子だ」 サブレの頭をくしゃくしゃっと撫でて、ひょいと担ぎ上げました。 (団長)「さ、ご飯だ」 (サ)「わーい!」 サブレの機嫌も直り、一応の決着がつきました。 しばらくはゆっくり出来そうな感じがします。 続く。
(団長)「水系・・・か」
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