連続更新。 まだあります。 〜前回までのお話し〜 本気なのか冗談なのか、解っているのかいないのか。 タルトに「お嫁さん宣告」された団長。 静かに悲(喜)劇が動き出していました・・・ まだ5時だというのに辺りはすっかり暗くなってます。 タルトをおんぶして団長が帰ってきました。 (タルト)「ただいまー!」 (団長)「・・・た・・・ただいま・・・」 タルトを降ろすなり倒れ込む団長。 かなり来ているようです、いろんなイミで。 (雅)「おかえりー・・・どこ行ってたの?」 (団長)「・・・約一ヶ月ぶりか?」 (雅)「へ? 毎日会ってるじゃない」 (団長)「・・・・・・いや、こっち事・・・」 (雅)「・・・?」 物音を聞きつけて居間から優がやって来ました。 (優)「ちょっと、遅いじゃないのよ! ・・・連絡ぐらい入れなさいよね」(小声) (団長)「あ? どした?」 (優)「・・・来なさい」 不思議そうな団長をリビングへ引っ張って行き、ドアを少し開けて中を指さしました。 (優)「・・・アレ、どうするのよ?」 優が指す先には困り果てた様子で全員が勢揃いしています。 その真ん中には、丸々とほっぺを膨らませたサブレが。 どう見てもへそが曲がっていました。 (タ)「さぶれ、おこってるの?」 (団長)「怒ってるね」 (優)「怒ってるわね」 (雅)「勝手に出かけちゃうからー」 (団長)「何だよ、ちゃんと相手してやったんだろうな?!」 (優)「ったり前でしょ、いつもの8割増しで遊んであげたわよ!」 (団長)「じゃ何で怒ってんだよ?」 (優)「解る訳ないでしょ、んなこと・・・責任取りなさいよね」 (団長)「ちょ、待・・・」 そう言うと優は、ドアを開けてそのままキッチンへ行ってしまいました。 (団長)「あ、おい・・・ってもなぁ」 (雅)「謝ってみればー?」 (タ)「だんちょーがいけないの?」 (雅)「悪くなくても謝った方がいいこともあるんだよ」 (団長)「う〜む・・・」 リビングのソファに秀、その上にサブレが座ってます。 (秀)「あ・・・ほれ、帰ってきたぞ」 (サブレ)「・・・・・・・・・」 (壮)「だんちょに噛みついてやれ、がぶって」 ほっぺを膨らませたまま団長を睨むサブレ。 栄に何事か告げてからようやく団長がやって来ました。 (団長)「・・・ただいま、サブレ」 (サ)「・・・・・・・・・ぶぅぅ・・・」 尖らせた口から息を吹きました。 (団長)「何怒ってるんだよ?」 (サ)「ふんだ」 団長が顔を覗く度にそっぽを向いてしまいます。 タルトだけを連れて行ったことが相当気に入らないのでしょう。 (タ)「ねぇ、どうしておこってるの?」 (サ)「うるさいなぁ!」 (タ)「・・・・・・・・・・・・・・・」 何気なく聞いてみただけなのに怒鳴られてしまい、一瞬びっくりして泣き出してしまいました。 (サ)「だんちょーのばかぁ!」 思わずタルトをかばう団長を見て、とうとうサブレがリビングから飛び出して行ってしまいました。 (秀)「・・・・・・あーらら」 (壮)「どーするよ、だんちょ?」 (団長)「あ〜・・・とりあえず、原因が解らんことには」 何はともあれ、サブレを追いかける団長。 今日は休めそうもありません・・・ 続く。
(団長)「・・・厄日だろーか?」
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