一方そのころ、正義団。 麗の部屋。 宿題のドリルをしている麗。 (麗)「・・・ん?・・・・なんだろ?」 ペンを置いて顔を上げる。 「・・・・・・太鼓の音が聞こえる・・・・」 立ち上がってベランダへ。 ビール箱(優の部屋の外にあった)に上って街の方を見る。 「うわぁ・・・・お祭りだぁ・・・」 道路の脇に色とりどりの提灯やらが。 太鼓の音はお囃子の練習のようだ。 ふと見るとこちらへやってくる人影が。 「なんだろ?お客さんかな」 居間。 雅がやってきた。 (雅)「あ〜つ〜い〜・・・・」(上半身ハダカで) (優)「まぁたそんなかっこで・・・せめて下着くらい着てなさいよ、恥ずかしい」 「だって暑いんだもん・・・それにどーせみんないないんだし」 「誰か来ても知らないわよ」 「来ないよ〜・・・・・・」(ソファに寝そべる) ピンポ〜ン♪(チャイム) 「!!(がばっ!)」 「ほぉらみなさい」 玄関へ行く優、逃げる雅。 道場。 華が一人で稽古中。 (華)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 型を鏡に映して指南書と見比べる。 「・・・・何か違うなぁ・・・・・」 「だ〜れだ?」(目隠し) 「お姉ちゃん・・・」 「当たり〜・・・・やっぱりここにいたんだ」 「何か用?」 「ん〜?・・・別に用はないけどさ、たまには動かさないとね」 練習用のアーマーを着ける雅。 本を閉じる華。 「久しぶりだねぇ、二人きりって」 「いつも誰かいたからね・・・・手加減しないでよ!」 「そっちこそ!!」 ずしーん・・・・ どすーん・・・・ (町内会長)「おや・・・?地震ですかな」 「いえ、まぁ・・・(よりによって・・・・)」 (役員A)「・・・どうでしょうかねぇ、地域の振興のためにもぜひ・・・」 「はぁ・・・・しかし何分私の一存じゃ・・・」 (町内会長)「なに、すぐにとは言いませんよ、 ・・・参加していただければそれに越したことはありませんがね」 「そうですねぇ・・・私は別に構わないんですがねぇ」 「良いんじゃないの?面白そうだよぉ」 (役員A)「・・・もしよろしければ奥様からお話ししていただけないでしょうか?」 「(奥様?誰が!?)・・・・・・」(少怒) 「(お姉ちゃんだよ、奥様だって)・・・」(笑いをこらえる) (町内会長)「まぁそういうことですので、よろしくお願いします・・・・ また伺いますのでご主人によろしくお伝え下さい」 「あぁ、はい、どうもご苦労様でした」 帰る二人。 何やら町内の夏祭りに参加してくれるよう要請しに来たようで。 「何も知らないのかしらねぇ、あの人達」 「引っ越してきてまだそんなに経ってないもん・・・・・どうするの?」 「どうしようか?」 優と麗が話し合ってたところへ全裸になった雅と華が。 優にどつかれたのは言うまでもなく。 続く。
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