定期コント3



冬休みスペシャル 「真冬の馬鹿騒ぎ」

2000/12/31(日)
夏祭りの舞台だったあの神社。
初詣客が集まりつつあります。

午後11時 せまひろ宅
せまひろ「準備はいいなー?」
パティット「おー」
エルザ「いいですよー」
ルーニィ「わくわく」
ソイヤー「はー寒い寒い」
去年行けなかったので、みなさん張り切っているような。
せ「んじゃ行くかい」
みんなそれぞれ返事。



夏祭りの舞台だったあの神社。
それほど大きくはないものの、そこそこ人は集まります。

同時刻、正義団。
テレビで紅白が流れています。
もちろんデジタルなんかじゃありません。
白黒でもありませんが。

「・・・今年も幸子はすげぇね」
秀「いやいや、憲一もなかなか」

既に子供は寝ちゃってます。

雅「ねぇ、初詣って行かないの?」
「ミルでも拝んどけ」
ミルフィーユ「・・・神様じゃないよ?」
「行きたけりゃ行って来い」



せ「今世紀最後の大晦日、そして新世紀一発目の初詣だからなあ、気合い入れて行くぞー」
ノイエス「・・・ものすごく張り切ってますね」
せ「そりゃあもう今世紀を締めくくり新たな気持ちで」
略。
パ「お願い事、何にしようかな〜」
エ「うーん・・・そうだな〜・・・」
リュア「結婚できますようにでいいんじゃないですか〜?」
エ「なっ・・・何を言うか〜!」
パ「おお、赤くなってる〜」
エ「ああもうそんなんじゃないの〜!」

ソ「・・・向こうは盛り上がってるなあ」
ジーカー「いいじゃないですか、賑やかで」

キャルー「〜♪」
ガレード「・・・歩きにくい」



雅「ぅわ〜・・・人だらけ・・・」
ミ「もう45分回ってるからねぇ」
典「・・・どうでもいいが俺は必要なのか?」
雅「いや、二人じゃつまんないと思って」
ミ「三ちゃんが居れば引っ張ってきたんだけどね」
典「・・・向こうで待ってるから手っ取り早く済ませてこいよ」
雅「え〜・・・」



せ「おー並んでる並んでる」
エ「うわ・・・いっぱい居ますね」
パ「あ、甘酒だー」
おっちゃん「おー、ネエちゃん、一杯どうだ?」
パ「く〜ださ〜いな〜」
ノ「僕も〜」
ルーニィ「ボクにも〜」
ソ「俺にもくれや。冷えてしゃーねーや」
キ「・・・・・・・・・・・・」
せ「えーと、お前は飲まない方がいいんじゃ?」
キ「そう・・・ですか・・・?」
ガ「そ、そう、それがいい。念のために・・・」
キ「・・・・・・はい・・・」
せ「・・・・・・、よし」
ガ「もしこんな所で酔われたら・・・」



典「なんだ、居たのか」
壮「そりゃお前、来なきゃ」
典「・・・面倒なことになるなよ」
壮「その心配は無用だぜ、んじゃな」
典「・・・まぁいい」

優「結局来るんじゃない」
「まぁ、何かあると困るから」
キャラメル「皆さんどこにいるか解りませんねぇ・・・」
「・・・だから面倒なんだよ」
優「来てる自分がなんだけど、暇人が多いわねぇ」
キ「やっぱり、新しい世紀の幕開けですし・・・」
せ「そうそう、幕開けなのですよ」
キ「そうですよね」

間。

「・・・自然に溶け込んできやがって」
キ「ビックリしました・・・」
せ「どうも皆様こんばんは」
「明けました? ・・・58分ですか、んじゃまだこんばんはで」
エ「皆さんお揃いじゃないんですか」
優「えと、列のどこかに後三人居るはずだけど・・・」
「子供は家で寝てる。あとは知らない」
せ「ダメだよ子供を寝かしちゃあ。一年でたった一日、深夜まで起きてていい日なんだから」
「・・・4歳の幼児を起こしておく方が酷だと思うが?」
せ「まあ、本人による」
「麗は寝かさないと起きられないので」
せ「・・・つまらんなあ」
「つまらんてなぁ・・・」
せ「まあいいや。んじゃそろそろ列に戻るんで。またあとで〜」
キ「は〜い」





ポ〜ン



せ「あけまして」
みんな「おめでと〜ございます」
せ「ついに21世紀か・・・実感無いな〜」



「あと1時間か」
優「何が?」
「01/01/01/ 01:01:01」
優「・・・あぁそぅ」
「そう」



雅「やっと番が来た・・・」
ミ「雅は何お願いするの?」
雅「ヒミツ♪」
ちゃりーん。
ミ「へぇ〜・・・?」



せ「お賽銭ちゃんと用意しとけよ〜」
エ「うん」
ル「何円入れればいいの?」
せ「まあ、お好きなように」
パ「管理人さんはいくら入れるの?」
せ「13円。平成13年だから」
ソ「簡単だなあ」
せ「二年前もそうやってるぞ。五円玉二枚と一円で」
ル「あ〜、こぜにがない」
ノ「両替してあげるよ。いくら?」
ル「千円が三枚」
ノ「えーと、じゃあ五百円玉と・・・ねえ、だれか五百円玉両替できる?」
リ「あ、百円玉ならいっぱいありますよ〜」
ノ「じゃあお願いします〜」
せ「うーん、見事なチームワークだ」
ソ「そんなたいそうなことでも・・・なあ」



「2001ペソでいいかな? 賽銭」
優「ドルにすれば?」
キ「リラとか」
優「元?」
せ「ギルに出来たら勇者」
「・・・また出たな・・・で、なにがいい?」
キ&優「ウォン?」
「よっしゃ! ・・・って、1ウォンて何円?」
せ「穴をあけなさい」
「硬貨そのものは持ってない」
せ「学校の椅子のゴムの中に入ってるワッシャーでも投げ入れていろ。んじゃ」
「・・・なんだったんだか」

キ「ご主人様ー」
優「行くわよ、ほら」
「まだ何もしてませんが・・・まぁいいか、どーせ入れるつもりも無いし」



雅「あれー? てーん!」
ミ「・・・逃げちゃったのかな?」
雅「おーい!!!」
典「大声を出すな、まったく・・・」
雅「どこ行ってたのぉ?」
典「外の自販でコーヒーを」
ミ「なんだ、つまんない」
雅「・・・何考えてるのよ?」
ミ「別にぃ〜」



せ「うーし、やっと番が回ってきた」
ちゃり〜ん(13円)
がらんがらん(鈴)
せ(今年も生きてますよ〜に)
せ「じゃエルザ」
エ「はいっ」
ちゃり〜ん(100円)
がらぶちっ!!(切断)
エ「ぬ?」
がすっ(脳天直撃)
エ「※@&#$・・・」
神主「ああっ、なんて事を!」
せ「ああっすみませんすぐ直しますので〜、ほらお前ら、何とかせい」
ジ「仕方ないですね・・・」
突貫修理。
せ「まったく・・・力任せに振るなや」
エ「・・・ごめんなさい」
せ「ま、新世紀のいい記念になったなあ」
エ「・・・うれしくないです〜」

せ「さあ、気を取り直して」

エ「えーと、お願い事・・・」
エ(今年も幸せでいられますように・・・でいいかな)

ソ「やっと番か」
ちゃり〜ん(10円)
ソ(精力が衰えませんように)

パ「それ〜」
じゃらじゃら(5円×13)
パ(えーと、いっぱい乱交できますように)

ノ「一緒に入れよう」
ル「うん」
ノ「せーの」
ちゃりり〜ん(100円、100円)
ノ(ルーニィちゃんと一緒の高校へ行けますように)
ル(ノイエス君と一緒の高校に行けますように)

リ「ここに入れるんですよね?」
ちゃり〜ん(300円)
リ(今年も、幸せいっぱいに過ごせますように)

ジ「さてと・・・」
じゃらっ(10円×13枚)
ジ(とりあえず・・・景気回復とでも)

ガ「・・・」
キ「・・・・・・」
ちゃり〜ん(5円、新五百円玉)
ガ(・・・緊張せずに女性と話せるように・・・・・・)
キ(ガレードさんと、ずっと一緒にいたいです)

・・・ふぅ。



正義団。
『行く年来る年』が各地の神社仏閣等の様子を。
秀「・・・こんな人混みの中でも神頼みとは恐れ入る」
栄「ま、昔からの年中行事ですし・・・」
華「数日前までクリスマスだってはしゃいでたのに・・・」
秀「それを言っちゃおしまいよ」
華「・・・そうだね」



せ「さて、全員終わったな」
エ「これでお終いですか?」
せ「いや、まだだ。このあとは福引きがある」
パ「福引き?」
せ「でかいダルマをくれるぞ」
ル「やりたいー」
せ「まあ、タダじゃないから全員はできんが・・・やりたい人〜」
パ「は〜い」
ル「やるー」
リ「あっ、私もやりたいです〜」
ル「ノイエス君は?」
ノ「じゃあ、やろうかな」
せ「四人か・・・すんませーん、四枚くださ〜い」
アミュレ「はいは〜い・・って、あー来たんだね〜」
エ「あ〜何やってんのこんな所で〜」
ア「見てわかんないの? 今日から私は巫女なのよ〜ん」
パ「いいな〜」
せ「・・・このムスメさんは至る所に現れますな」
ア「福引きやるんでしょ? 頑張ってね〜ん」
パ「うーし、やるぞ〜ぅ」
せ「んじゃ四人、お願いします〜」
おっちゃん「あいよ〜」
パ「それ〜」
がらがらがらがらがら
パ「あ、赤」
おっちゃん「あ〜残念、はずれ〜」
パ「え〜!?」
おっちゃん「はい、はずれはこれ」
エ「あ、ちっちゃいダルマさん」
パ「んー、まあ、これはこれでいいか」
せ「次は〜?」
リ「あっ、やります〜」
ソ「がんばれよ〜」
リ「はーい」
がらがらがらがらがら
リ「あ、黄色だ」
おっちゃん「はい4等ね〜、どうぞ」
リ「やったあ、ちょっとおっきい」
パ「うー、いいなあ」
ノ「次はルーニィちゃん、がんばってね」
ル「よーし、がんばるぞー」
がらがらがらがらがら
ル「いっとうしょう〜いっとうしょう〜・・・あ〜赤い〜」
おっちゃん「残念でした〜、どうぞ」
ル「ちっちゃいやつだ〜」
ノ「来年また頑張ろうね」
ル「うん」
ソ「んで最後ノイエスか。やってやれ〜」
ノ「任せといてよ」
ル「がんばれ〜」
がらがらがらがらがら
ノ「やった〜」
おっちゃん「おお、やったなボーズ! 一等おめでとう〜!!」
カランカランカラン(おめでとう鈴)
ル「やったやったあ」
ソ「ほんとにやりやがったなあ」
パ「すごーい」
ア「何々、当たったの? やるねー」
まわりから褒め称えられまして。

ジ「あまり小細工は関心しませんよ?」
ノ「バレなきゃ、ね?」
ジ「しょうがないですね・・・」



「さて、見事一銭も使わずに初詣気分を味わえたので帰るか」
キ「そうですね、帰って朝の支度しないと」
優「とりあえず寝ないと保たないわ」
「・・・あぁ!!」
優「何よ、やかましーわね」
「いつの間にか1:02を回ってたぁ・・・」
キ「私の時計じゃまだですけど?」
優「0:46分じゃない、進んでるのよ、それ」
「そうか、直しておこう」
優「ゾロ目がそんなに見たいの?」
「そりゃ、自称小市民の俺としては是非」
キ「・・・あれだけ力があって小市民ですか?」



せ「やあ皆さん、あけましておめでとう御座います」
「はい、おめっとさん」
せ「今年もよろしゅう」
キ「お願いします♪」
優「・・・お願いしまくるわ」
せ「・・・そんなにですか」
優「穏やかになるようにね」
キ「・・・ははは」
エ「ほかの皆さん、見あたらないですね・・・」
「その辺にいるか、もう帰ったかどっちか」
雅「・・・あ〜、みんなー」
せ「うん、わかりやすい展開」
「さっさと帰れよ・・・」
ミ「いやほら、私がこれだから」(翼広げる)
典「関係者がイロイロと・・・」
「地方の神社に神族が来ちゃうから・・・」
せ「見事な羽根ですね」
ミ「ありがと、えと・・・?」
「初対面ですか、そうですか」
せ「せまひろと申します。以後よろしゅうです」
ミ「えぇ、どうぞよろしく・・・皆さんの噂はよく聞き及んでいますわ」
「気味悪いからフツーに喋れ」
エ「噂・・・」
せ「どんな噂だかだいたい想像がつくなぁ」
エ「気になる・・・」
ミ「ホラ、アレとかアレとか・・・あんな事もこんな事も・・・」
エ「ああ、やっぱり・・・」
せ「どうです? こんなに出てるんですよ」
エ「や、ちょっと、なっ・・・!」
ミ「そうそう、それそれ・・・うわ・・・」
優「はい、公共の場でそぉゆぅことをしない!」
せ「公共の場だからこそ」
「ま、まぁいいや、とりあえずウチらは帰るんで」
せ「さいでっか。んじゃこちらもおいとましますかな」
「それじゃー」



・・・数時間後、再び・・・



続く。









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