第16話 発見

地下室への階段の前に団長。

(団長)「・・・なんだこれは」

全く気が付かなかったようです。
自分の管轄なのに。

かつん、かつん、かつん・・・
(団長)「亮か・・・あの野郎・・・」
きょろきょろしながら階段を下りる団長。
がちゃ、ぎぎぃ・・・

部屋の中は思いの外広く、ちょっとした喫茶室のようです。
表にあるサロンのような。
(団長)「・・・・・・・・・この染み・・・匂い・・・」
よく見れば、部屋の中程から続く染みが階段にも続いていまして。
アーンド少しばかり鼻を突く匂いも。
(団長)「まさか・・・」



正義団団長の部屋。

(団長)「テメェか!」
ばぁん!!
(亮)「なんだ、なにごとだ、騒々しい」
(団長)「勝手に地下室なんざ造りやがって! 乱交場でも作る気か!」
(亮)「・・・作る気も何も既に乱交場じゃないのか?」
(団長)「・・・いつからなんだ?」

―――間―――

(亮)「かくかくしかじか」
(団長)「まぁそんなこったろうとは思ったが・・・」
(亮)「じゃあ聞くなよ」
(団長)「俺は認めんぞ」
(亮)「責任者は俺だからへーきへーき」
(団長)「俺は平気じゃない・・・って、さっきから裏で何をしている」
亮の机の後ろにキャラメルが。
肌に付いたなにかを剥がしてます。
(キャラメル:キ)「・・・・・・・・・(困)」
(団長)「・・・ガムテープ? んなもん貼ったら皮膚組織痛めるだろーが」
(亮)「俺に言うな・・・ったく、誰が吹き込みやがったんだか・・・」
(キ)「・・・・・・え〜ん・・・(泣)」
(団長)「・・・と、とにかく、あまり大規模にするなよ」
(亮)「まぁ、それなりに」
(団長)「それと、プリンの作った下着、どうにかならんのか」
(亮)「聖水に浸して神殿に安置すれば光の衣になるだろーけど?」
(団長)「そぉゆぅことじゃなく」
(亮)「・・・どうにもならんね」
(団長)「防音処置か・・・金のかかる・・・」
(亮)「がんばってぇ〜♪」
(団長)「・・・ッ!」
ばたん。
荒々しく去ってゆく団長。


(亮)「・・・剥げた?」
(キ)「な・・・なんとか・・・」
(亮)「コレ塗っておけば治るから」
(キ)「あ、はい・・・すいません・・・」
(亮)「お前が悪い訳じゃない、ちゃんと教えておかなかったんだからな」
(キ)「・・・・・・・・・」
うつむくキャラメル。
(亮)「ほら、服着なさい」
(キ)「・・・・・・・・・はい・・・」



(亮)「ちょいと出かけるが」
(キ)「はい、行ってらっしゃいませ・・・(寂)」
(亮)「・・・・・・来るか?」
(キ)「は・・・はい! 勿論!!」

嬉しそうにはしゃぐキャラメルを見て、複雑な心境の亮。
キャラメルの恋の行方は・・・・・・・・・あれ? こんな話だったっけ?

続く。






(団長)「はぁ〜・・・(悩)」




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