第15話 贈答

庭先で団長と亮がなにやら言い合ってます。

(亮)「え〜、東出団長の復帰を祝しまして・・・」
(団長)「ふざけんでいい、手加減するなよ」
(亮)「なんだよ、折角盛り上げようとしてるのに」

何故か二人とも戦闘服、しかも周囲に防御結界。

(団長)「行くぞ」
(亮)「へいへい」

ばっ!

(団長)「放て! 闇を貫く光の鉄槌!!」
(亮)「出よ! 光破く闇の剛剣!!」
対極の力がふくれあがっていきます。
(団長)「シャイニィ・ストライク!!」
(亮)「ダーク・インパクト!!」
突き出された腕から強烈なエネルギーが相手めがけて伸びて行き・・・

ずどーん!!

(亮)「汝 漆黒の彼方より来たれ 時の盟約に従い、我に仇なす魂を滅せよ!」
(団長)「我 紡ぎ出すは光の結晶、汝に与えるは永久の沈黙!」
(亮)「闇に封ずる煉獄の鎖縛!! カラミティ・チェイン!!」
(団長)「闇へと帰せ! クリスタルシール!!」

がしゃーん!!

(亮)「なかなかやるな・・・闇の深淵より来たれ、無限の飢餓にもがく亡者の魂よ!
    彼の者を喰らい、汝等が血肉として永久の苦悶を与えよ!!」
(団長)「まだまだこんなもんじゃない!・・・其は 絶対にして究極たる存在
    無限の光を放ち、全てに永久の安息をもたらさん! 来たれ、天に煌めく金色の長槍!!」

(亮)「デッドリー・ファング!!」
(団長)「イセリアル・ランス!!!」

ちゅどーーーーーーん!!!!





プリンの部屋。
クレハがきてます。

(プリン:プ)「・・・うるさいなぁ・・・向こうでやればいいのに」
(クレハ:ク)「何やっとんの? 随分ハデにやらかしてるみたいやけど」
(プ)「よくわかんないけど・・・全力で大魔法をぶつけてるだけみたい」
(ク)「・・・訳わからんな」

(プ)「はい、出来たよ」
例の下着を手渡す。
妖艶なオーラが漂ってます。
(ク)「おーきに 早速ウチで試してみるわ」
(プ)「イッちゃった後でも止まらないから気を付けてね」
(ク)「それはええけど、そっちのは? プレゼント?」
小さな化粧箱を指す。
もちろん中身は同じ物ですが。
(プ)「・・・まぁね」



クレハが帰った後、同封する手紙を書き始めたプリン。

『拝啓 秋の深まりしこのごろ、いかがお過ごしでしょうか?
 さて、この度新作が完成いたしましたのでお送りいたします。
きっと気に入ってもらえると確信しております。
 まずは、お知らせまで。                敬具』
(雛形使用)

(プ)「・・・よし」

箱と手紙を丁寧に梱包し、宅配屋に走るプリン。
顧客維持には余念のない娘です。

続く。






(亮)「ひぃ、ふぅ・・・バテた・・・」




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