ある日の俺的 80



あぁまともなネタがない。



おはなし。
太陽丸に暴言を吐いてちびっこ先生に制裁を食らった(?)謎の子供。
とりあえず保健室へ運ぶのですよ。


保健室。
青嵐学園三大アイドル職員のデミグラスさんがいらっしゃいます。
一部男子の聖地と化しておりますよ。

ちびっこふたりがやってきました。

麗「しつれーしまー」
沖田「いっ!」
麗「す?」
沖田「っつぅ〜・・・」

椅子で沖田君が身もだえております。

デミグラス「なっさけないわねぇ、男でしょ!」
沖田「そうはおっしゃいますがね・・・」
デミグラス「あなたも少しは手加減しなさいよー、『本気』のレベルが違うんだから」
華「・・・・・・ごめんね」
沖田「変なこと言った僕も悪いんだし・・・」
デミグラス「まぁおやさしいこと・・・おや?」
華「あ、麗ちゃん」
麗「こ、こんにちはー・・・」

デミグラスの目の色が変わりました。

デミグラス「ぃや〜ん、麗ちゃ〜ん♪ 来るなら連絡くれればお茶くらい用意したのにー」
麗「いやぁ、急用だったもので」
デミグラス「ん? そうなの?」
太陽丸「この娘が麗殿の怒りを買いまして」
デミグラス「あら・・・あぁ! 君があの太陽丸か!」
太陽丸「は・・・?」
デミグラス「相当有名になってるわよ、アナタ」
麗「何やったのよ?」
太陽丸「拙者は何も」
沖田「・・・あのときの一件じゃないの?」
太陽丸「いやはやその節はどうも・・・ご迷惑をおかけして申し訳ない」
華「おや」

前とはうってかわって丁寧な太陽丸に驚く中学生お二人。

麗「あぁ、沖田さんに喧嘩売ったってことか」
デミグラス「それだけじゃないわよ〜、麗ちゃんと同じクラスだってことでも一部男子からジェラシーの嵐が」
麗「そ・・・そうなんですか?」
華「大人気だね、麗ちゃん」
太陽丸「・・・・・・皆真実を知らないのでござる」
麗「なんか言った?」
太陽丸「いえ別に・・・この娘はどうすればいいのでござろう?」
デミグラス「あぁそんなもんその辺ほっときゃいいわよ」
沖田「そんな無責任な」
麗「さすがにそれは・・・太陽丸、ベッドに寝かせてあげて」
太陽丸「そうでござるな」
華「仲良いわね」
麗「・・・やめてよ」

ベッドへ向かう太陽丸。
アコーディオンカーテンで仕切られておりますよ。

太陽丸「御免」

しゃっ。

太陽丸「・・・・・・・・・・・・デミグラス殿」
デミグラス「んー?」
太陽丸「やけに健康そうな御仁が昼寝してるのでござるがいかが致そう?」

なるほど、ベッドには赤いシャツのちょっとワルっぽい高校生が。
気持ちよさそうに寝ております。

デミグラス「・・・・・・またか」
沖田「ファンのひとですか?」
太陽丸「なるほど、待ち伏せてる内に寝てしまわれたのか」
華「・・・でもこのかっこは寝るのが目的だったんじゃない?」
麗「そうね、多分2時間目からここにいるわね」
太陽丸「・・・というと?」

おもむろに寝てる人の耳元へラジカセを置く麗ちゃん。

麗「スイッチオン♪」

♪じゃじゃじゃじゃじゃじゃ・・・赤点確実留年確定〜・・・♪

がばっ!!
勢いよく飛び起きました。

デミグラス「なるほど、さすが麗ちゃんね」

麗「おはよう、セイロン」
セイロン「・・・? なんかすげぇおっかねぇ単語が聞こえたんだけど・・・」
麗「現実になるわよ、もうじき」
セイロン「げっ! 麗ちゃん・・・? え? 何? なんだ?」

寝ぼけてるようです。

麗「ちょうど良いところにいたわ、今日こそ課題をやってもらうわよ」
セイロン「えー」
麗「問題集一冊で単位が買えるのよ? 安いじゃない」
セイロン「えーと・・・あとどれくらい猶予が?」
麗「二時間目の授業で終わったわよ、これからは課題増やすか赤点よ」
セイロン「・・・マジで?」
麗「さー課題か赤点か!?」
セイロン「・・・課題やらせていただきます」

保健室が教室になってしまいました。

沖田「・・・高校生って大変ですね」
華「麗ちゃんが教えてる人なの?」
麗「うん、そのなかで一番」
太陽丸「手がかかるのでござるか」
デミグラス「校内で一番じゃないの?」
セイロン「俺より悪い奴は何人も知ってるぞー」
麗「喋る暇があったら集中!」
セイロン「へーい」



情けないセイロンをよそにお茶飲んでお菓子食べてる一同。
セイロンが泣きそうです。

・・・と。

ピピピピピ・・・

セイロンの右腕のブレスレットから電子音が。

セイロン「ほいさ」
ネッケツ「カオスモンスターだ、至急現場へ向かえ!」
セイロン「課題でそれどこじゃない、葉かキリにでも行かせ!」
ネッケツ「何を!? 地球の平和とお前の成績とどっちが大事だ!」
セイロン「俺の成績」

間。

ネッケツ「・・・あのなぁ」
セイロン「単位やばいんだよ、麗ちゃん隣に居るんだよ、逃げられないんだよ、勘弁してくれよ」

泣き入ってます。
あ〜ぁ。

太陽丸「何を急に独り言を・・・」
沖田「通信機だよ、小型の」
太陽丸「ほほう」
華「あの人、狭山さんと同じなの?」
麗「うん、困ったことに」
デミグラス「実技の成績だけは主席クラスなのよね」
麗「んで同好会の副会長なもんだからだんちょーがエラく気に入っちゃってさ!」
太陽丸「お、落ち着いてくだされ」

セイロン「・・・麗ちゃ〜ん、事件だって〜」
麗「そうみたいね」
セイロン「ネッケツが怒るんだよ〜、早く来いって」
麗「そうみたいね」
セイロン「・・・・・・・・・行って良いですか、先生?」

デミグラス「トイレじゃないんだからさ」

麗「しょーがないわねー・・・ちゃんと明日ま」
セイロン「っしゃぁ! 今行くぜ!!!」
麗「でに提出しなさいよ・・・って! こらー、セイローン! 話は終わってないわよー!!」

沖田「・・・すばやい」
太陽丸「あの逃げ足は見習いたいものでござるな」
華「・・・麗ちゃん、ホントの先生みたい・・・苦労してるんだ・・・」
デミグラス「苦労だけじゃなさそうだけどねー」

麗「・・・葉君に連行してもらおうかしら?」



とんだドタバタの影で謎の子供は始終太陽丸が背負っていまして。
・・・当初の目的はどこへ?



続く。






ばっ、ばっ、ばっ!
セイロン「コスモドライブ!!!」
びゅわん、ばしゅん、しゃきーん!





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