ある日の俺的 64



引き続き青嵐高校よりお送りします。



全滅してしまった同好会の敵を討つために(って名目で)謎の子供を捜しまわる剣道部三人。

(土方)「・・・おらんな」
(芹沢)「てかその子供ってどんな奴なんですかねぇ?」
(近藤)「さぁ?」

間。

(芹沢)「さぁ? って・・・」
(近藤)「真剣持ってりゃ解るだろ」
(土方)「持ってることを祈ろうか」





一方そのころ、中等部2−E。
休み時間なのでかなりざわついております。
と・・・

(??)「沖田総志とはお主か?」
(水谷)「何よアンタ」
(??)「そなたに問うてはおらぬ」
(地井)「その前にガキが勝手に入ってこないでよ」
(金古)「勝手に学芸会の衣装持ち出しちゃダメじゃない」
(水谷)「早く帰りなさいよ」
(??)「・・・もう一度聞こう、沖田総志とはお主のことか?」
(金古)「あ、シカトしやがった!」
(沖田)「・・・・・・確かに僕だけど、人に名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀じゃないのかい?」
(地井)「そうよ、アンタ何様のつもりよ」
(??)「ふむ・・・しかしその必要も無いだろう」

しゃきん

(??)「ここで斬られるのだからな」

騒がしい教室が一瞬で静まりかえりました。
二本の日本刀が冷たい輝きをたたえております。

(沖田)「・・・・・・・・・まったく、周りに人がいるのに・・・あきれた奴だな」
(??)「どうした、抜け!」
(沖田)「喋りだけは一人前だね、キミ・・・」
(??)「ん? 何故刀を持たぬ? それでも武道を志す者か?」
(沖田)「・・・・・・」(呆)

(地井)「お、沖田君、そんなガキやっちゃってよ」(こけた)
(金古)「てゆーかさ、あの子、バカ?」
(水谷)「ずいぶん時代錯誤よね、言われてみれば」

(??)「大体、この道場は何なのだ! やたらと広いし、変な格好の連中はうろついておるし・・・」
(沖田)「道場って・・・学校を知らないのか」
(??)「まぁよい、丸腰相手と言えど手加減せぬぞ!!」
(沖田)「・・・いいからまず名乗れよ」
(??)「ふん、名を聞かねば成仏できぬか・・・」
(沖田)「いやまぁ、気になるから」
(??)「幻霧一刀流、太陽丸・・・行くぞ!!」

がきーん!

(沖田)(・・・二本なのに一刀流?)
(太陽丸)「さっきの奴らよりはできるな」
(沖田)「まさか他にも行ったのか?」
(太陽丸)「無論、ここの猛者を全て倒したなら看板が拙者の物になるそうなのでな」
(沖田)「道場破りかい・・・」

真剣をほうきの柄で受けております。
さすが沖田。

(太陽丸)「なかなかやるではないか・・・だがいつまで保つかな?」
(沖田)「!!」



続く。






(団長)「あぁもぅ勝手にしてくれ」




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