ある日の俺的 44

やっと一段落。

〜前回までのお話し〜
タルトの騒動が収まったと思いきや、今度はサブレが拗ねてしまいました。



団長がリビングから飛び出していったサブレを探し回っています。

(団長)「サブレやーい・・・出ておいでー」
自室のレーダーで探そうにも生身なので反応しません。
片っ端から部屋を覗き歩く団長。
(団長)「・・・らちがあかん」
懐から何やら取り出しまして。
(団長)「今週のび○くりど○きりメカー・・・みつけるぞぅX、プロフェッショナルエディション!」
怪しげな象の形をした機械を廊下に置きます。
(団長)「ターゲット、サブレ・・・ポチっとな」
目がびこーんと光り、みつけるぞぅXとやらはすんごい速さで駆け抜けていきました。
(団長)「・・・・・・さて」



そんな中、リビングではタルトが今日の出来事をお話ししてます。

(タルト)「それでねー、たるとのおじーちゃんとおはなししてきたの」
(雅)「へぇー、良かったね」
(タ)「うん」

バレないようにした団長の事など知る由もなく、全部喋ってしまいました。

(優)「・・・何も隠す必要ないじゃないの」
(秀)「むしろ見てみたかったな」
(壮)「だんちょの悪い癖だよね、変に深読みするの」

と、庭から何やら悲鳴のような声が聞こえてきました。

(サブレ)「ぅあ゛〜ん! くるなぁ!」

(壮)「・・・みつけるぞぅXだ」
(秀)「怯えまくってるぞ、サブレ」

見れば、サブレがみつけるぞぅXに追いかけられていました。
同じところをぐるぐると回っています。

(壮)「バターになりそうだな」

(サ)「あっ!!」
しつこく追い回すみつけるぞぅXに気を取られて転んでしまいました。
みつけるぞぅXがすかさず飛びかってきます。
(サ)「やぁっ!!」

身を守るべく手を挙げると同時に、サブレの周りに水のバリアが現れました。
そのまま突っ込んだみつけるぞぅXは電気系統がショートしたのか、煙を噴いて動かなくなってしまいました。

(秀)「・・・見たか? 今の」
(優)「うん」
(タ)「まほう?」
(壮)「多分ね」
(雅)「あっ、サブレちゃん!」

初めての魔法で力を使い果たしたのか、サブレはその場に倒れ込んでしまいました。



(団長)「・・・ブレ・・・サブレ!・・・」
(サ)「・・・ん・・・だんちょー・・・・・・」
(団長)「大丈夫か?」
ベッドの上に起きあがり、団長に飛びつくサブレ。
(サ)「うぁーん! こわかったよー!」

泣きじゃくるサブレ。
何かに気付いたように団長から離れました。

(団長)「ごめんな、今度は一緒に連れてってやるから」
(サ)「・・・ばかっていってごめんなさい」
(団長)「よしよし、いい子だ」
サブレの頭をくしゃくしゃっと撫でて、ひょいと担ぎ上げました。
(団長)「さ、ご飯だ」
(サ)「わーい!」

サブレの機嫌も直り、一応の決着がつきました。
しばらくはゆっくり出来そうな感じがします。

続く。






(団長)「水系・・・か」



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