ある日の俺的 36

引き続き青嵐学園文化祭。

講堂で何やら初等部による演劇があるようです。

(団長)「・・・ここはどこだ?」
(秀)「地図見ても迷うよなぁ・・・縮尺いいかげんだし」
(団長)「手作りパンフレットだから仕方ないっちゃあ仕方ないか」
(サブレ)「ねー、みえたー?」

サブレの見上げた上空に優とタルト。
空中から調べてます。
何人かやってる魔導師がいたので真似してみただけですが。

(優)「・・・・・・」
翼を出すのに上着を脱いでいるのでかなり寒そうです。
ロボだからこの位でちょうどいいんですが。
(タルト)「おっきーおうちがいっぱいだね」
(優)「・・・なんか、余計わかんないかも」

(秀)「どうよ? 見えた?」
(優)「全然・・・みんな同じに見えるわ、講堂なんだか武道場なんだか」
(団長)「しゃーねぇ、徒歩で探すか・・・」



そうこうしている内に講堂では2年生の「シンデレラ」が開幕しまして。
一人残されたシンデレラの前に魔法使いが現れました。

(魔法使い:麗)「可哀想なシンデレラ、私がお城へ行かせてあげよう」
(シンデレラ:鳳)「でも・・・私にはお城へ着ていく素敵なドレスも立派な馬車もありませんわ」
(麗)「心配要らないよ、魔法の力で・・・えいっ!」

ぼむっ!(空間制御による演出)

(鳳)「まぁ素晴らしい・・・なんて素敵なドレスなのかしら・・・ガラスの靴まで」
(麗)「よくお聞き、シンデレラ・・・魔法の力は夜の12時までしか保たないんだ、12時の鐘が鳴るまでに帰ってくるんだよ」
(鳳)「有難う、魔法使いのおばあさま・・・あぁ、まるで夢のよう・・・」



(団長)「カボチャの馬車が城へ着いた・・・」
(優)「と・・・言うことは?」
(タ)「ぶとうかいだよ」
(サ)「おうじさまがね、しんでれらをみつけるの」
(秀)「魔法使いは? もうおしまい?」
(タ)「うん」
(団長)「・・・つまり、見逃した、と言うことか」
(サ)「おねぇちゃん、もぅおしまいかぁ・・・」
(優)「あ〜・・・疲れるだけだわ・・・」

どっと疲れた一同をよそに、ステージはハッピーエンドを迎えてましたとさ。
めでたしめでたし。


続く。






(麗)「あ〜・・・緊張したぁ・・・」



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