ある日の俺的 33

秋なので。


団舎の裏山。
イロイロ収穫が始まりました。

さつまいも畑。
(サブレ)「おいもっていっぱいくっついてるんだぁ」
(壮)「どんなだと思った?」
(サ)「・・・よくわかんない」

(団長)「どうだ、今年は?」
(華)「え?ちょっと雨が少なかったから心配だったけど上出来でしょ」
満足そうな笑顔。
つなぎズボンが妙に似合ってます。

栗の木の下にも何人か。
(雅)「とげに気を付けてね、痛いよ」
(タルト)「うん・・・」
(麗)「・・・ゴム手袋の方がいいかもね」
イガを軍手にぶら下げつつ。
しっかり刺さってます。
(秀)「足でこう・・・ひん剥けば楽だぞ」
器用につま先でイガから栗を出してみせる。
(秀)「潰すなよ・・・って、簡単にゃ潰れないか」
(栄)「道具もありますよ、簡単に取り出す」
(秀)「そーゆーのは早く出してくれ」


・・・で。


キッチン
(典)「・・・」
(優)「・・・」
(キャラメル)「・・・」
黙々と栗の皮を剥く三人。
今夜は栗ご飯ですか。


リビングでは雅がスイートポテトを披露してます。
(雅)「おいしいかなぁ?」
(タ)「おいしーよ」
(麗)「優姉ちゃんのよりおいしいかも・・・」
(雅)「ホント?やったぁ!」
(華)「普通に美味しいんだもんなぁ・・・」
(団長)「・・・お前のは料理と呼べるのか?」
(華)「・・・悪かったわね」
(栄)「ま、まぁ、個性的でいいんじゃないですか?」

(秀)「・・・人間が食ったら死ぬよな、ありゃ」
(壮)「・・・・・・まぁね」

(サ)「・・・・・・」
(タ)「どしたの?」
(サ)「・・・・・・」
うつむいたままのサブレ。
一口かじって皿の上に。
(雅)「あれ?サブレちゃんお芋嫌い?」
ふるふる
(雅)「そんな泣きそうな顔しちゃダメだよぉ・・・どしたの?」
みるみる涙目になるサブレ。
ハラでもいたいんだろーか?
(サ)「すいーとぽてと・・・さぶれのままがつくってくれたの」
(雅)「あっ・・・・・・」
サブレの肩に掛けようとした手が止まる。
少しした後、ようやくサブレに笑顔が戻った。
(サ)「おいしいよ」
(雅)「サブレちゃん・・・」



(団長)「・・・・・・こんな形で記憶の一部が甦るとはな」
続く。






(優)「ずいぶんな扱いねぇ・・・」



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