ある日の俺的 20

再びオークション会場

会場内通信室。
正義団へ電話をかける東出。
(東出)「・・・・・東出だ、オオタケを頼む・・・そうだ、化学課長のな」
取り次ぐ職員
(オオタケ)「・・・はい、代わりました」
(東出)「あぁ、ちょいと調べてもらいたい物があってな」
(オオタケ)「何です?キメラですか?」
(東出)「いや、ウィルスだ・・・と思う、とりあえずこっちで調べたデータ送るから」
パソコンからデータを送信。
(オオタケ)「これですか・・・ちょっと待ってて下さい、検索かけます」
検索に入るオオタケ課長、保留音が流れる。
(東出)「・・・ふぅ・・・とりあえず人体に影響はないようだけどな・・・」

実験室。
まだ仮死状態のタルトをよそに、既にうち解けてる壮とサブレ。
(壮)「ほ〜らほら、こっちこっち」(猫じゃらしでじゃらす)
(サブレ)「にゃにゃにゃ・・・みゅう」
サブレの警戒心はほとんど消えたようで。
(栄)「壮君、その子の検査もしておきたいんですけど・・・」
「おぅ、身長86cm、体重26Kg、脈拍正常、視力聴力異常なし・・・・・」(じゃらしながら)
「はいどうも・・・血液検査はどうします?」
「・・・・・・・・・・ほぃ、これだけありゃ十分だろ」
「えぇ、助かります・・・
・・・やはり子供の身体計測は貴方に任せるのが一番ですね」
(書き込みしつつ)
「にゃ〜・・・・」(壮の服を引っ張る)
「ん?どうした?」
「みゅぅ〜・・・・」(もじもじと)
「あぁ、トイレか・・・って、どーしよ?」
「何がです?連れて行ってあげればいいじゃないですか」
「どっちに?」
「あ・・・・」
「みゃうぅ・・・・」(せっぱつまりん)

ちゃらんらら〜♪・・・・・かちゃ。
(オオタケ)「出ました、小さな研究施設で作られた物ですね、
品名は解りませんが、女性ホルモンへ何らかの影響を与えるようです」

(東出)「・・・なんかどっかで聞いたような効能だな・・・・まぁいいや、ありがとよ」
がちゃ、つーつーつー。
(東出)「・・・なんだったかなぁ・・・?」
(団長)「か〜っちゃん♪」
(秀)「かっちゃん?」(怪訝)
(典)「副団長の名前、勝っちゃん」(呆)
(東出)「・・・驚かすなよ」
「誰にお電話〜?かのじょ〜?」
(東出)「馬鹿言え、オオタケにちょっとな」
「あぁ、化学課の・・・何かあったのか、タルトに」
(東出)「まぁな、多分サブレにも感染してるだろうな・・・ま、詳しいハナシは帰ってから」
「おぅ」
(東出)「それよりどうだった?今回は」
「それなり、やっぱ闇合成のキメラが多いね」
「大した魔力のも居なかったしな」
「神魔会へは俺から報告しとくから、資料制作お願いねん♪」
(東出)「ああ」
「そーいや、タルトってあのまんまじゃねぇの?」
「・・・・そうね、早く戻りましょ」
「あんたはいつからオカマキャラになったんだよ・・・」

一週間の日程も無事(?)に終了。
新たな家族が増えて賑やかになるなぁ・・・
続く。



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