ある日の俺的 19

一方そのころ、正義団。

麗の部屋。
宿題のドリルをしている麗。
(麗)「・・・ん?・・・・なんだろ?」
ペンを置いて顔を上げる。
「・・・・・・太鼓の音が聞こえる・・・・」
立ち上がってベランダへ。
ビール箱(優の部屋の外にあった)に上って街の方を見る。
「うわぁ・・・・お祭りだぁ・・・」
道路の脇に色とりどりの提灯やらが。
太鼓の音はお囃子の練習のようだ。
ふと見るとこちらへやってくる人影が。
「なんだろ?お客さんかな」

居間。
雅がやってきた。
(雅)「あ〜つ〜い〜・・・・」(上半身ハダカで)
(優)「まぁたそんなかっこで・・・せめて下着くらい着てなさいよ、恥ずかしい」
「だって暑いんだもん・・・それにどーせみんないないんだし」
「誰か来ても知らないわよ」
「来ないよ〜・・・・・・」(ソファに寝そべる)
ピンポ〜ン♪(チャイム)
「!!(がばっ!)」
「ほぉらみなさい」
玄関へ行く優、逃げる雅。

道場。
華が一人で稽古中。
(華)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
型を鏡に映して指南書と見比べる。
「・・・・何か違うなぁ・・・・・」
「だ〜れだ?」(目隠し)
「お姉ちゃん・・・」
「当たり〜・・・・やっぱりここにいたんだ」
「何か用?」
「ん〜?・・・別に用はないけどさ、たまには動かさないとね」
練習用のアーマーを着ける雅。
本を閉じる華。
「久しぶりだねぇ、二人きりって」
「いつも誰かいたからね・・・・手加減しないでよ!」
「そっちこそ!!」


ずしーん・・・・
どすーん・・・・
(町内会長)「おや・・・?地震ですかな」
「いえ、まぁ・・・(よりによって・・・・)」
(役員A)「・・・どうでしょうかねぇ、地域の振興のためにもぜひ・・・」
「はぁ・・・・しかし何分私の一存じゃ・・・」
(町内会長)「なに、すぐにとは言いませんよ、
・・・参加していただければそれに越したことはありませんがね」

「そうですねぇ・・・私は別に構わないんですがねぇ」
「良いんじゃないの?面白そうだよぉ」
(役員A)「・・・もしよろしければ奥様からお話ししていただけないでしょうか?」
「(奥様?誰が!?)・・・・・・」(少怒)
「(お姉ちゃんだよ、奥様だって)・・・」(笑いをこらえる)
(町内会長)「まぁそういうことですので、よろしくお願いします・・・・
また伺いますのでご主人によろしくお伝え下さい」

「あぁ、はい、どうもご苦労様でした」
帰る二人。
何やら町内の夏祭りに参加してくれるよう要請しに来たようで。

「何も知らないのかしらねぇ、あの人達」
「引っ越してきてまだそんなに経ってないもん・・・・・どうするの?」
「どうしようか?」

優と麗が話し合ってたところへ全裸になった雅と華が。
優にどつかれたのは言うまでもなく。
続く。



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