ある日の俺的 18

引き続きキメラオークション。

会場内、実験室にて。
仔猫の防疫検査をしてみる。

(東出)「さて、とりあえずキミからか」
(仔猫A、命名:サブレ)「ふ〜・・・」(威嚇)
(東出)「怖くないって、ちょいと血液採取するだけだから」
(団長)「注射器見せつけてりゃ怖がるだろ」
(壮)「そうそう、女の子にはもっとやさしくしなきゃ・・・ねぇ?」
(典)「俺にふるな」
「手本を見せてやろう」(仔猫Bを捕まえる)
(仔猫B、命名:タルト)「みゅ?」
「よく見とけ」
おもむろに額に指を当てまして。
(東出)「をゐ・・・・」
「・・・闇に住まいし一族よ・・・古の契約に基づき此処に汝が力を示せ・・・」
(栄)「根本的に間違ってませんか?」(団長指す)
(秀)「まぁいいんじゃねぇの?好きにさせりゃ」(コーヒー飲みつつ)
「・・・此の者の魂、仮初めの牢獄へと誘い賜え・・・」
「にゃ・・・・・・・・・・・・・・・・かくん」(力が抜ける)
(東出)「そら仮死状態にすりゃ・・・」
「ふにゃぁ!!!」(おびえ)
「あ〜あ、よけい怖がらせちゃったじゃんか・・・・よーしよし、怖くないぞぅ」
「みゅぅ・・・」
「・・・え〜、脈拍異常なし、瞳孔も・・・うん、反応してるな、リビングデッドじゃない」
「ホントに問答無用ですね・・・」(呆)
「・・・血液検査頼む・・・・身長、体重・・・ワーキャットってこんな体格で良いのか?」
(東出)「問題ないだろ・・・感染症には・・・かかってないが・・・ん?」
何かに気が付く東出。
採取した血液片手に資料を引っかき回したり。

「そろそろ時間か・・・秀」
「だんちょ、俺等見回り行ってくるぞ」
「・・・あぁ、俺も行こう・・・後頼んだぞ、栄」
がちゃ、ばたん。
「・・・副団長じゃないんですか・・・?」
「そう言いつつやってるやん」
(東出)「・・・・・・・俺もちょっと出てくる、調べもんが出来た」
すたすた出てゆく。
「・・・あぁ、ちょっと・・・・・・・まったく・・・・」
「にゃん?」
壮の腕の中できょとんとしてるサブレ、未だベッドの上で仮死状態のタルト。
残された栄と壮。
何かを調べに行っちゃった東出。
どうなる事やら。
続く。



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