ある日の俺的 10

団長の部屋から深夜の大騒ぎ。
今回は長いぞ!

(団長)「・・・そろそろ寝静まったころか・・・
腹へったぁ〜・・・何かあさってこよう・・・」

そぉ〜っとエレベーターに乗り込む俺。
キッチンまでの道のりがえらく長く感じる。
「おじゃましま〜す・・・」(自分ちの冷蔵庫なのに)
ちゃっ
「おぉ!美味そうなハムが」
早速パンにはさんでかじりつく。
最近こんな食事ばっか。
「生きてるってスバラシイなぁ・・・」
イキナリ扉ががらがらと。
(雅)「むぅ〜・・・むにゃむにゃ・・・」
「―――!!!(ひぃ〜!見つかったぁ〜!!)」
「む〜・・・だんちょ〜、こんばんわ」(ぺこりとおじぎ、水飲んで行っちゃった)
「寝ぼけてたのか・・・助かった・・・」
ぐわらっ!!
「団長っ?!」
「ちっ!!」がばっ
雅の口を布巾で押さえつけまして。
「むがっ!もごもご・・・」
「静かにしろぉ!!騒ぐんじゃねぇぞ!!」(ドスを利かせてもコミカルに)
ジト目で見ている雅。
まぁ本気でやったらどっちが勝つかは目に見えているので。
「静かにして下さいぃ、お願いしますぅ・・・
何でも言うこと聞きますからぁ〜・・・死にたくないよぅ」

まぁ物欲に弱いこいつだ、簡単に落とせる。
「ホント?じゃーねぇ・・・」
「出来ることなら何でも!!」
「ムネをもっと大き」
「それはなしだ」(即答)
三秒経過。
「み〜んな〜!!だんちょー見つけたぁ〜!!!」

その後まんがみたいにぼこぼこに。
ぐるぐる巻きに縛られて道場に吊されまして。
「・・・たしゅけてくだしゃい(助けて下さい)・・・」(上手く喋れねぇ)
(秀)「どーする?」
(優)「まぁ助けてやらなくもないけど」
(壮)「誠意が感じられないよな」
(華)「逃げちゃったってところがね」
(典)「まったくだ」
(麗)「・・・寝むぃ・・・」
(栄)「それなりの対応をしていただかないと」
「さぁ!どーする?!」
八人に見上げられている俺。
背に腹は代えられん、要求に応じよう。
「何でもしましゅ、どうじょおっしゃってくだしゃい
(何でもします、どうぞおっしゃってください)」

「年代物のワインが・・・」
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「明日のゴールデン、いい映画が・・・」
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「雅をどーにかしてくれ」
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「せっかく育ててた花が・・・」
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「ゲーム用にテレビを一台」
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「むぅ〜・・・春夏の新作・・・」(寝言で)
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「経理って面倒なんですよね」
「ひゃい、解りましゅた(はい、解りました)」
「ムネをもっ」
「それはなしだ」(即答)
「なんでボクだけぇ!!」
「やっかまし!お前の予算は既に300%近くオーバーしてるんじゃ!!」
ぎゃーぎゃー言い合う俺等。
横からキャラメルが。
(キャラメル)「あのぅ・・・」
「ん?どうした?」
「私の予算でよかったら・・・」
「お前が気を遣うこと無いのに・・・」
「ホント?やったー!ありがとー、キャラメルちゃん!!」
「・・・何かに取り憑かれたように巨乳になりたがるわね、あんた」
「あぁ、そうそう、巨乳で思い出したが・・・」
頑張って懐から封筒を出そうにも手が。
「あのぅ、この封筒取って下さい」
封筒を取り出した秀、おもむろに中身をのぞき込みまして。
「或観館団体様ご宿泊券・・・なんだこりゃ?」
「どれどれ・・・本件一枚で団体15名までご利用になれます
・・・これが?」

「いやだからね、迷惑かけたから旅行にでも連れて行ってやろうかと」
「へぇ・・・気前いいじゃん」
「あと五人は?勿体ないよ」
「すでに目星はついている・・・っておい」
券を持ったまま談笑しつついっちまいやがった。
「お〜い、降ろしてくれぇ・・・」
「ご主人様ぁ〜、大丈夫ですかぁ?」

まぁいい、計画は順調だ。


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